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目の疾患

「ダウン症」は、何らかの目の疾患を合併することが多いとも言われます。目の病気は怖いので、少しの異常にでもできるだけ早く気付くことが重要です。特に赤ちゃんのときは、目の異常を直接訴えることができないので、親御さんによる毎日の確認が早期発見のカギとなります。

種類

目の疾患にも様々なものがありますが、「ダウン症」の合併症としてよく見られる斜視、屈折異常、眼振、先天性白内障について見ていきましょう。

斜視

「ダウン症」の人は、斜視のケースが少なくありません。斜視とは、目の焦点が合わないというか、視線が正しく見る目標に向かわないものをいいます。片方の目は正しい方向を向いているのですが、もう片方の目が内側や外側、または上下に向いている状態になっています。このような斜視の症状は、見た目ですぐ分かります。

屈折異常

屈折異常とは簡単に言うと、遠くのものがぼやけて見える症状のことをいいます。この屈折異常には近視、遠視、乱視があります。近視、遠視、乱視も「ダウン症」の人には多く見られます。“見えない”とか“目の調子が悪い”といった症状を自分で伝えないことが多いので、定期的に検査をして視力矯正をするようにしましょう。

眼振

ときには、眼振が見られることもあります。眼球が左右、あるいは上下に動いてしまうのが眼振です。この眼振は普通めまいが起きたときに出る症状なのですが、「ダウン症」の人の場合、先天性の病気として発症することが考えられます。いくつもの種類があるため、ちゃんと専門医に診てもらってください。

先天性白内障

先天性白内障を併せ持っていることもあります。白内障は、カメラのレンズのような役割をする目の水晶体が濁ってしまう病気です。視力は、水晶体の白く濁っている位置と程度によって違いが出てきます。また、先天性白内障の場合、斜視のような他の目の異常があらわれることがあるので注意しましょう。

種類

目の疾患を診断するには、視力検査をはじめとする様々な検査が必要になります。ところが、重度の知的障がいを持っている場合、それらの検査がとても難しいことがあります。なかでも、視力検査は通常の検査ができないことも…。そんなときは動物の絵カードを使ったり、それもできないときは目の動きだけで判断することもあります。ただ、まだ小さかったり、普通の検査が行えず、目の動きで判断する方法は、集中力次第で結果が左右されるため、正確な結果が出るのか?といえば微妙なところかもしれません…。

治療

目の疾患の治療法はというと、病気の種類によっても異なりますが、点眼、メガネやコンタクトでの視力矯正、手術などがあります。特に先天性白内障の場合は、早期の手術が必要になります。また、先天性白内障は手術をしても正常な視力を得られない可能性もありますし、再発も考えられなくはありません。

日常生活での訓練

斜視や屈折異常などがあるときは、病院で処方された点眼薬などを使いながら、目の動きや視力を正常にするため、家庭でもメガネをかけたりすることが必要になると思います。ですが、健常児にもいますが、「ダウン症児」にも小さいうちはメガネを嫌う子供も多いです。かけてもすぐ外してしまったり、最初から嫌がってかけなかったり…。そういったときにはテレビを観る時間を短くするとか、文字が大きめの絵本を選ぶとか、目に負担がかからないように工夫しましょう。


一方、先天性白内障の手術後は、弱視の訓練をしていかなければなりません。これは、大人がかかる白内障とは違って、視機能が発達していない状態で発症してしまうためです。片目だけの手術を受けた場合、手術したほうの目がどうしても弱視になりやすくなります。小さいうちは術後、アイパッチなどを用いて治療を続けていきます。そのほか、メガネをかけられるようになるまでは、コンタクトを使って焦点を合わせます。こうした訓練は何年もかけて根気よく続けていくようにしましょう。

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