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白血病

ごくまれな「ダウン症」の合併症として、白血病が挙げられます。そのまれな確率のうちでも、「ダウン症」の人は思春期までに急性白血病を発病する可能性が高いと言われています。血液のガンということで、恐ろしい病気として知られていますが、その症状や治療法について説明していきましょう。

どんな病気?

白血病は、血液(血球)のガンです。私たちの血液は90%が水分の血しょうという成分と、そこに浮かぶ血球という細胞成分から作られています。血球には体内に酸素を運ぶ役割をする赤血球、体内に侵入してくる病原体と戦う白血球、血管にくっついて出血を止める血小板などがあります。白血病は、この中の白血球がどんどん増えていくことで発病します。白血病の原因についてはっきりしたことは分かっていませんが、免疫力が関係していることも原因の一つに考えられます。小さな子供がかかる悪性増殖性疾患の中では、最大の頻度を占めています。昔は治らない病気とされてきましたが、今は医療の進歩によって治る病気になってきました。「ダウン症」の合併症として発病した場合でも、早期発見・早期治療が重要です。

種類

白血病には2つの種類があり、急性白血病と慢性白血病に分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。

急性白血病

芽球(がきゅう)という白血球のもとになるものと、また若い白血球が増えている状態をいいます。この急性白血病には、さらに急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病があります。急性の場合、進行の速さがと抗がん剤に対する反応がいいことが特徴的です。

慢性白血病

若いものと成熟したもの、両方の白血球が増えている状態をいいます。慢性の場合も、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病に分けられます。進行はゆっくりですが、発病から4年後くらいには急性白血病に変わるとされています。

症状

発熱(微熱が続く)、元気がない、食欲低下、疲れやすいなど、初期症状は風邪とよく似ています。しだいに貧血で顔色が悪くなったり、青あざができやすくなったり、鼻血が止まらなくなったり…。また、発熱を繰り返したり、手足に痛みを感じたりもします。また、肝臓、脾臓(ひぞう)、リンパ節、歯肉など、さまざまな臓器の腫れも見られます。風邪のような初期症状が出ただけで受診しても、白血病と確定するのは難しいでしょう。確定診断するには色々な検査が必要になります。「ダウン症」の人は、そういった症状をうまく伝えられないこともあるので、家族が体調チェックすることも大切です。

治療

ここで、治療内容の前に検査について説明しましょう。白血病の検査は、血液検査と骨髄検査になります。血液検査だけでは、まだ確信は得られません。白血病の検査で一番重要になるのが、骨髄検査です。骨髄検査では、骨に針をさして骨髄の血を採ります。たいていの場合、背中側の腰の骨から採ります。局所麻酔薬などを使って、針をさすときの痛みをとることはできますが、骨髄の中までは薬が効きません。なので、骨髄を吸引するときに2〜3度痛みを感じることがあります。検査自体は30分程度で終わります。


治療は、抗がん剤を使った化学療法が中心になります。入院中に行うものと、外来通院での治療がありますが、ふつう外来通院して行う化学療法は退院後ということになります。いろんな種類の抗がん剤を組み合わせて、何日もかけて治療していきます。投薬方法も注射したり、服用したりと様々です。注射には、点滴や背中に注射をする髄注(腰椎穿刺+髄腔内注射)があります。髄注っていうのは、背中の背骨の間から、頭に潜んでいる白血病細胞を消滅させるための薬を注射するのです。また、どんな薬にも副作用があります。抗がん剤の主な副作用は発熱、吐き気、嘔吐、脱毛、全身の倦怠感などが挙げられます。これらの副作用に関しては、薬の量を減らしたり、違う種類のものにするなどの措置がとられます。

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