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てんかん

数ある「ダウン症」に伴う合併症の一つに、「てんかん」が挙げられます。合併症の中でも特に注意しなければならない病気と言われています。「てんかん」と言えば、突然けいれんを起こしてアワをふいて倒れる…というイメージを抱いている人が多いのではないでしょうか。ここでは「ダウン症」の怖い合併症「てんかん」について説明しましょう。

どんな病気?

「てんかん」は、脳の慢性疾患です。脳の神経細胞が過剰に興奮することによって、発作が引きこされます。その原因は様々で、脳の外傷が原因となるものや原因不明のものなど、「てんかん」の種類によっても異なります。種類に関しては、次の項目をご覧ください。脳の神経細胞が過剰に興奮すると、脳波にも異常が見られます。これを“てんかん性異常脳波”といいます。「てんかん」は、このような脳の異常活動と、それが引き起こす色々な症状によってあらわれます。


「てんかん」の厄介なところは、“繰り返し起こる発作”という点です。適切な治療を続けなければ、発作は繰り返します。赤ちゃんが発熱したときに起こすひきつけや、出産時などに起こる発作などは“機会性けいれん”と呼ばれ、症状が治まってしまえば発作を繰り返すことはありません。そこが「てんかん」とは違います。

種類

「てんかん」の種類は、発作のタイプと原因から大きく4つに分けられます。まずは、過剰興奮が脳の一部から起こる発作を“部分発作”といい、この部分発作によるものは「局在関連性てんかん」になります。一方、脳全体が一気に過剰興奮状態になって起こる発作を“全般発作”といい、この全般発作によるものは「全般性てんかん」ということになります。このほか、原因による分類では、原因不明なものを「特発性てんかん」、他の身体疾患によって起こるものを「症候性てんかん」といいます。

「特発性局在関連性てんかん」

睡眠時に多く見られます。一般的に症状は軽くて思春期になると治っていくケースがほとんどです。代表例として、「良性ローランドてんかん」が挙げられます。

「特発性全般てんかん」

比較的症状が軽く治りやすいのが特徴的です。代表例として、「小児欠神てんかん」「若年ミオクロニーてんかん」「覚醒時大発作てんかん」などが挙げられます。

「症候性局在関連性てんかん」

あらゆる年齢層に発症の可能性があります。代表例として、「側頭葉てんかん」「前頭葉てんかん」「後頭葉てんかん」などが挙げられます。

「症候性全般てんかん」

頻繁な全般発作や激しい脳波異常などが起こり、とても治りにくいのが特徴的です。代表例として、「早期ミオクロニー脳症」「ウエスト症候群」「レノックス・ガストー症候群」などが挙げられます。

症状

「てんかん」の症状は多岐にわたります。主な症状は全般発作の場合、けいれんですが大発作もあれば、小発作もあります。ボーっとするような意識障がいがあったり、舌をなめるような運動症状が見られたりもします。また、部分発作の場合も様々な症状が見受けられます。発作の前には、何かにおそわれそうな嫌な気持ちがこみ上げてくる前ぶれがあると言われます。記憶障がいや知覚異常などの症状があらわれます。さらに、手足の震えや閃光が見られることもあります。


「ダウン症」の合併症として、「点頭てんかん」が多く見られます。この「点頭てんかん」は、うなずくような動作を繰り返すというものです。「ダウン症」の合併症で「点頭てんかん」の症状が出る場合も、1歳までに発症し、そのあと思春期に頻発するケースが多いです。

治療

「てんかん」の主な治療法は、抗てんかん薬を服用して発作を抑えることになります。薬の服用を途中で止めてしまうと、発作が再発してしまう場合があるので、継続的に服用していかなければなりません。薬を服用しているあいだは、普通に日常生活を送ることができます。けれど、睡眠不足や疲労は、「てんかん」の発作を引き起こす要因になりやすいため、そこは十分に気をつけましょう。

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