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妊娠とダウン症

35歳以上で高齢出産する場合、生まれてくる赤ちゃんが「ダウン症」の可能性を心配する人も多いのではないでしょうか。確かに高齢で妊娠・出産する場合は、そうではない場合に比べて、その確率は高まると言われています。ここでは、妊娠(出産)と「ダウン症」との関係についてお話ししましょう。

出生の確率

日本では新生児約1000人に1人の割合で、「ダウン症」が見られます。もっと正確には、700〜800人に1人という割合になります。そもそも「ダウン症」は、様々な染色体異常の病気の中でも一番多いものの一つです。そのため、高齢出産のリスクとして大きく取り上げられるのです。また、母親の年齢が高ければ高いほど、その発生頻度も高まります。「ダウン症児」の出生率を見てみると…20歳で1667分の1、30歳で952分の1、35歳で378分の1、40歳で106分の1、45歳で 30分の1となっています。一方、「ダウン症」以外で何らかの染色体異常を持った赤ちゃんが生まれる確率は、20歳では526分の1、30歳では385分の1、35歳では192分の1、40歳では66分の1、45歳では21分の1になります。

なぜ高齢出産がキケンなの?

上の項目の確率からも分かるように、高年齢での妊娠・出産の場合「ダウン症児」が生まれる確率が高まります。それだけではなく、高齢出産になると様々なリスクが伴います。そんな中でも特に「ダウン症児」出生の確率が高いと言われるのはなぜなのでしょう?


女性が一生のうちにつくり出す卵子は全部、胎児期に形成されています。その分裂が途中で止まったまま、排卵期を待つことになります。高年齢になると女性は、それだけ長いあいだ、分裂が止まったままになっていた卵子を排卵する…ということになってしまいます。このことは、染色体異常を引き起こす要因になりやすいと考えられています。


ですが、高年齢での妊娠・出産するからといって必ずしもリスクが伴うわけではありません。確かに高齢出産だと「ダウン症児」の出生率が高まると言われていますが、20代で「ダウン症」の子供を授かる人もいれば、40歳での出産で何の障がいも持たない子供を授かる人だっています。子供は天からの授かりもの…実際、母親の年齢とはあまり関係ないといったほうがいいのかもしれません。

検査と診断

生まれてくる赤ちゃん「ダウン症」などの障がいを持っていないか確認するための検査として、超音波検査、血清マーカー検査、羊水検査、絨毛検査などがあります。これらの出生前診断検査で、生まれてくる赤ちゃんの異常を診断します。対象者は、35歳以上の高齢出産の妊婦さんや以前に染色体異常児を出産した人、遺伝性の病気の保因者などです。出生前診断検査は、大きくスクリーニング検査と確定診断検査に分けられます。スクリーニング検査には、超音波検査や血清マーカー検査があり、特定の病気を持っているか調べるための検査です。一方、確定診断検査には、羊水検査や絨毛検査があって、ある程度正確な診断ができます。

検査の問題点

このように、胎児の異常を発見するために行われる検査には、深刻な問題があります。検査自体は正しく行われるのですが、検査結果が分かったあとに両親がどんな行動をとるのか?これが、問題になってくるでしょう。おもわしくない結果が出たときに子供をあきらめようとする親もいることから、この検査を勧める病院は減ってきているとも言われています。また、羊水検査は、「ダウン症児」が生まれる確率と同じくらいの割合で子供が流れる可能性もあるといいます。なので、どんな結果でも授かった命を大事に育てていこうと思っている人は、あえて受けないことも一つの方法です。いずれにしても、よく考えた上で決めましょう。これで、赤ちゃんの状態が明確にわかるわけではないことも忘れないでください。

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